日本は台風の被害が多い国です。昨年2023年は17個と平均より大幅に少なかったですが、例年は20個を超える台風が発生しています。
台風の発生することで交通機関が乱れ、レジャーや通勤通学に多大な影響を与えます。
しかしながら、「台風のたまご」の発生を早くに把握することで、台風に対する備えをすることができます。
この記事では、最新の台風のたまごの発生や日本への影響について、ご紹介したいと思います。
【台風のたまごとは?】
台風のたまごとは、台風に成長する前の熱帯低気圧の俗称のことであり、気象用語ではありません。
北半球の東経100度〜東経180度で生まれる熱帯低気圧のことをさします。
台風のたまごは必ずしも台風に成長するとは限らず、状況によっては台風になりきる前に消滅する場合もあります。
\台風への備えに!/
【2024】台風16号(シマロン)のたまご 現在の状況
米軍や日本気象庁、windyでは、更新タイミングなどによりシュミレーション予報の情報にばらつきがあります。
JTWC(米軍台風警報センター)
26日(木)3時現在、台風16号が日本の南に発生しています。
進路は北西に取っており、中心気圧は1003hpaと推測されます。
24時間以内に熱帯低気圧にかわる見込みです。
【気象図の見方】
LOW(黄色い円):24時間以内に台風になる可能性は低い
MIDIUM(オレンジ色の円):台風になる可能性は高いが、24時間以上かかる
HIGH(赤色の円):24時間以内に台風になる可能性が高い
矢印:台風または熱帯低気圧
矢印下の記載内容については、数字が台風の号、””が台風の名前です。
数字前のローマ字の意味は以下。
TD:温帯性低気圧・熱帯低気圧(最大風速11m/s以上)
TS:台風(最大風速17m/s以上)
TY:強い台風(最大風速32m/s以上)
STY:スーパー台風(最大風速67m/s以上)
RMNTS:台風の名残、痕跡
【台風進路予想図について】
「〇〇/▲▲Z ××KTS」
〇〇→日にち
▲▲→時間(アメリカ時間なので、日本時間に直すには9時間足す)
××→中心付近の最大風速
気象庁/日本気象協会
台風16号は、26日(木)12時現在、日本の南にあって、西へゆっくり進んでいます。
中心気圧は1002hPa、中心付近の最大風速は18m/sです。
この台風は、27日(金)にかけて日本の南をゆっくりと進み、27日(金)12時には熱帯低気圧に変わる見込みです。
windy
windyの予報をみてみます。
九州の南にある「L」が台風16号です。
最大風速が18m/sもないようですので、windyにおいては台風16号は熱帯低気圧に変わったと判断されているようです。
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)
・9月26日(木)14時時点
GFS(アメリカ国立気象局全球予報システム)
・9月26日(木)14時時点
【2024】台風17号(チェービー)のたまご 現在の状況
米軍や日本気象庁、windyでは、更新タイミングなどによりシュミレーション予報の情報にばらつきがあります。
JTWC(米軍台風警報センター)
26日(木)3時現在、サイパンの東北東に台風のたまご(95W)が発生しています。
北西方向に進んでおり、徐々に勢力を強めています。
今後24時間以内に大規模な熱帯低気圧に発達する可能性は、高いとみられています。
日本の東にある水色の円(96W)は亜熱帯暴風雨に分類されます。
熱帯低気圧と中緯度低気圧の両方の特徴を持っており、今後は北東へ移動し、温帯低気圧になると見込みのようです。
【気象図の見方】
LOW(黄色い円):24時間以内に台風になる可能性は低い
MIDIUM(オレンジ色の円):台風になる可能性は高いが、24時間以上かかる
HIGH(赤色の円):24時間以内に台風になる可能性が高い
矢印:台風または熱帯低気圧
矢印下の記載内容については、数字が台風の号、””が台風の名前です。
数字前のローマ字の意味は以下。
TD:温帯性低気圧・熱帯低気圧(最大風速11m/s以上)
TS:台風(最大風速17m/s以上)
TY:強い台風(最大風速32m/s以上)
STY:スーパー台風(最大風速67m/s以上)
RMNTS:台風の名残、痕跡
【台風進路予想図について】
「〇〇/▲▲Z ××KTS」
〇〇→日にち
▲▲→時間(アメリカ時間なので、日本時間に直すには9時間足す)
××→中心付近の最大風速
気象庁/日本気象協会
日本のはるか南で、台風のたまごである熱帯低気圧が発生しています。
気象庁の予報では、48時間以内では台風に発達はしないようです。
windy
windyでは、26日(木)14時時点で日本の南に低気圧が発生していますが、こちらは24時間以内に消滅する予報のようです。
しかし、その後新しい熱帯低気圧が発生し、こちらは大きく発達する可能性があるとみられています。
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)
・9月26日(木)14時時点
・9月28日(土)14時時点
GFS(アメリカ国立気象局全球予報システム)
・9月26日(木)14時時点
・9月28日(土)14時時点
交通機関のリアルタイム運行状況
各交通機関の運行状況は以下より、ご確認ください。
【参考】過去の台風の発生数と接近数
昨年2023年の台風の発生数は17と例年に比べ、とても少ない数でした。しかしながら、例年20を超える台風が発生し、その半数が日本へ接近し影響をもたらしています。
下記表からもわかるとおり、8~9月にかけて多く発生しています。
【台風発生数】
年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 2 | 2 | 6 | 1 | 11 | ||||||||
2023 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 | 2 | 2 | 1 | 17 | ||||
2022 | 2 | 2 | 2 | 5 | 7 | 5 | 1 | 1 | 25 | ||||
2021 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 4 | 4 | 4 | 1 | 1 | 22 |
【台風接近数】
※接近は2か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも一致しません。
年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 1 | 2 | 1 | 3 | 3 | 1 | 9 | ||||||
2022 | 1 | 3 | 3 | 6 | 11 | ||||||||
2021 | 1 | 2 | 2 | 3 | 1 | 2 | 12 |
まとめ
以上、「台風のたまご」の現在の状況について、各国のデータを用いてご紹介しました。
引き続き「台風のたまご」の状況を随時更新していきます。
\台風への備えを!/
コメント